インターネットによる情報格差の是正が進み、情報社会が成熟していく中
ポップミュージックの世界でも、同時多発的な動きはますます活発化し
次々とポップ新興国が誕生している。

グローバルメーカーは、各国でアーティストの発掘競争を繰り広げているわけだが
こうした作り手を中心にしたマーケット拡大は、輸出産業的にも映るため
ある種搾取的とも言えそうでもある。

とはいえ、リスナーとしては嬉しい話なので、そんなネガティヴな話はさておき
いま最も熱いポップ新興国と言えるのがニュージーランドだろう。
Kimbraに始まり、今年はYumi Zoumaが登場するなど頭一つ抜けている印象だ。

そんなニュージーランド発、Nott兄妹による新人デュオBROODS。
彼らが世界に放ったデビューアルバムは
南半球特有のオプティミズムとはかけ離れた、重苦しいシーケンスと
美しいメロディの『歌』を中心に構成されたとても耽美な作品だった。

大きな方向性としては、アルバムに先駆けリリースされた
セルフタイトルEPをさらにプッシュした形。

個人的にはEP収録の”Pretty Things”がフェイバリット・トラックだったので
ブレイクビーツで押す感じの曲がもう少し欲しかったなあ、と思ったけど
最後の2曲が眉つばなので、まあ良しとするか、というところでした。今後に期待。


[←前の記事]
[→次の記事]